“成美…。”
遠くで誰かの声がする…。
私の名前を呼ぶ声がした。
うっすらとぼやけた視界の向こう側に…私の事を心配そうに見守る姿が飛び込んできた。
「も…とくら…さん?」
私は…ポツリと呟くといきなりその影は私の身体をキツく抱きしめた。
「よかった!?
成美…!?」
私は…一瞬何が起きたのかわからなかったけど…体を抱きしめられたリアルな感覚を感じその人物を確認する。
「宗大!」
私は…必死でその人物の名前を呼んだ。
「良かった…。
成美。
ほんとに…。
無事でよかった!」
何度も本蔵さんは…繰り返し喜びながら私の体を抱きしめた。
「私…。なんで…ここに?」
私は…よく事態が飲み込めず周囲を見回した。
「千夏ちゃんから電話をもらったんだ。
成美からの電話の後…キャッチで千夏ちゃんから連絡があって様子がおかしいっていってたから‥自分もいてもたってもいられなくなって‥車を借りてここまできたんだ。」

