千夏の声が受話器の向こうから強く聞こえてきた…。
「そんな事言っても…!」
半べそをかきながら私は…携帯を再び見る…。
緊張はMAX状態にもかかわらず追い討ちをかけるように…携帯の時間が一秒刻むごとに…すぅっ…と見知らぬ番号まで消え始めた。
私は…慌ててその番号をリダイヤルする。
リダイヤルした番号をかけ始める携帯電話の受話器から呼び出しのコールが響いたが携帯の画面には見知らぬナンバーはもう消えていた。
ああ…。終わってしまった…。
私は…絶望感に苛まれてショックのあまり意識が朦朧としていくのを感じる…。
やがて体を支える力もなくなり…そのまま壁際に倒れ込み 私は…遠くで千夏の『どうしたの!?』っていう声と…もう一つ携帯から眠そうな声で成美…?と聞こえてきたのを最後に気を失った。

