突然…私の名前を呼ばれた方向に視線をうつしたその人物にギョッとする。
―――ゲッ………!!
――マ、ママ!!…
思わず声をあげそうなくらい驚いて私は慌てて高森くんの腕を引き彼を私の前に立たせて易者のおじさんに小声で尋ねた。
“どうしたらいいんですか?”
私のその言葉に相変わらず微笑み空を見上げた。
「なんだか風がでてきたね‥。
雨が降るかもね‥。」
おじさんが空を見上げたのと同時にさっきまで快晴だったそらに薄重い雲が広がった。
「あら‥‥!!
やだ‥‥!!
私…洗濯モノ干しっぱなしだわ!!」
だんだんと曇りがかっくる薄重い雲にママは慌てて駅へと駆けていった様子にホッとして体中の力が抜けた。
「さあ‥‥!!
君達もひと雨こないうちに帰りなさい‥。
わしも今日は店じまいするよ‥。
また‥何かあったらきなさい。」
易者のおじさんの言葉に私達は顔を見合わせて頷いた。
「あっ……。
そうそう最近電話での占い相談も受け付けてるんだよ。
これが占い専用ダイヤルだ。
良かったらどうぞ…。」

