キュッと固く結ばれた手の温もりに一瞬やるせない表情をみせた彼だったが…震える手で私の手を握り替えした。
「ごめん…。
梶原さんには関係ないのにね…。」
高森くんは申し訳なさそうに呟いた後俯いた。
「…ありがとう…。
なんか…人に優しくしてもらうの慣れてないからなんだかどうしていいのか…。」
俯きながら視線を泳がせた高森くんはボソボソと口ごもった。
「じゃあ…。
私に任せて…!!
私がしっかりナビってあげるよ!」
「な…ナビ…る…ですか?」
思わず聞き返した時…病室の扉が開き中から看護士さんと主治医のドクターが出てきた。
「あのっ…!!」
反射的に顔色を変えると詰め寄り高森くんのママの様態を尋ねた。
「…大丈夫…。
少々疲れがでたのかもしれないね。
症状も落ち着いて休んだとこだから…今日はこのまま安静にしてもらってまた日を改めて検査してみましょう…。」

