「…そうでしたの…。
だからあの子ここにきたのかしら………。」
ふっと瞳をふせた仕草に私はなんなくその場にいたような気がして…。
「あっ………。
私…高森くんの様子見てきます。」
慌てて席を立ち高森くんのお母様が引き止められる前に会釈していそいそと病室の外にでた。
……高森くんのお母様と本蔵さんの2人だけで会う時間を大切にしてあげたい……………。
ずっと…離れて暮らしてたんだもの……。
この位…粋なサービスしてもいいよね…神様…?
自己満足ではあるかもしれないけど…二人を祝福してあげたいと心の奥底から思えた。
今までは自分さえよければ…それで良かったってとこは正直思ってたと思う…。
別に元カレと別れても…次カレなんてすぐ手帳や携帯の電話帳開けば見つかったし人と別れるのが寂しいなんて思わなかった。
でも…今は違う…。
ただアテもなく漂流していた私にそばにいようと寄り添ってくれたのは宗大だけだ…。

