4階到着を知らせる鐘の音が短く密室に鳴り響き私達の目の前の扉が開いた。
私は先に閉ボタンを押したまま高森くんに手を差し出して先に出るよう促したあと自分もエレベーターの外にでた。
「高森ですけど…。」
エレベーターの先にあるナースステーションで受け付けを済ませた彼とともに看護士さんに連れられて集中治療室に案内された。
「あ…あたしはいいよー!!」
さすがにテレビや映画でみる特別な病室を目の当たりにした私は…なんだか立ち入っちゃいけないような気がして遠慮がちに高森くんに呟いたが…なぜか彼は私に無菌室専用の防塵服を渡した。
「こうやって着るんだ…。」
あどけない笑顔を浮かべつつ防塵服を着用するその様子に私は…深く吐息をついた。
やがて防塵服に身を包み中に入った高森くんの後に私も続けて入ったその向こう側に…体を起こした美しい女性が優しい笑顔で向かい入れてくれた。
「千尋…。
まあ…お友達…?」

