「どうしたの?
橿原さん…!」
とにかく納得いかなくて…高森くんの肩をつかみ揺らした。
「さっき…!
そこに…易者の着物を着たオジサンがいたのよ…!
高森くん!
見なかった…?」
これで見なかったといわれたら…寒いどころか凍ってしまう話だ…!と私はゴクリと生唾を飲み込み真剣に高森くんの答えを待った。
「あっ…!
見えなかったけど…もしかしたら…いたかも…。」
曖昧な返事をしどろもどろに綴る高森くんの微妙な返答に…私は無理矢理納得した。
「そ…そうよね…!
確かにいたわよね!!
そうよね…!
うん…!
いた…!
いた事にしよう…!」
こぎつけで無理矢理自分自身を納得する私をすれ違い様の通行人はしろい目でやり過ごしていく視線が突き刺さり私は…高森くんの腕を引っ張りその場から逃げるように退散した。
「ちょっ…!
ちょっとー!!」
慌てふためく高森くんの腕を引っ張り無理矢理エレベーターに乗り込んだとこでようやく一息ついた。
「大丈夫…?
疲れてるんじゃない?」
心配そうに高森くんは私の顔を覗き込み気づかった。

