まあ確かに苦笑いしかならないような出来事を平気でやるのがあの人だよね…と確信してつられて苦笑いを返して答えた。
「じゃあ…あの方が本蔵社長の奥様なのね~!
私…あの方に車で跳ねられたみたいで~!」
「えっ…!?」
高森君も管理人さんも私の言葉に驚いて声を揃えた。
「は…跳ねられたってそんな明るく…。」
「どなたからお聞きしたんですか?」
二人は青ざめた顔で口々に尋ねた。
まあ…あの奥様の事だから殺人でも犯しかねない雰囲気ではあるよな…と二人の様子を見ながら内心納得した。
「私が入院している時に本蔵社長が訪ねてきてくれて…そんな事仰ってたのよね…。
実際…事故の後遺症で私自身は覚えてはいないけどあの方なのね…。」
首を縦にふりつつ頷いた。
彼らは「そうなんだ…。」…と呟くとそれぞれゴクリと生唾を飲み込んだ。
まあ…あの剣幕で怒鳴り込みにくるくらいだろうから二人がそれぞれの思いにふけても仕方ないと思った。
現に私が本蔵社長から聞いた時でもやはり…身を震わせ自分がよく無事だったなあと思った。

