エレベーターに乗り込み私達は1階のボタンを押した後…扉は閉まりやがて1階へと降下した。
チン…。
1階に到着したベルの音がやけに大きく聞こえてくる。
やがて…エレベーターの扉が開かれた先に管理人さんが疲れた表情でエントランスの壁にもたれていた。
「ごめんね…。
おじさんにも迷惑かけちゃって…。」
エレベーターを降りて真っ直ぐに管理人さんの前に向かった高森君は先程の事を謝った。
管理人さんは…イヤイヤ気にするな!と明るく笑って私達をマンションの入り口に横付けしてある車へと案内してくれた。
私と一緒に後ろの席に乗車した彼は…ぼんやり窓の外を眺めていた。
やがてエンジン音がかかり…私達を乗せて車は走り始めた。
「総合大学病院でいいんだよね!」
管理人さんは…バックミラーを覗き込み高森君に聞いた。
「うん…。
おじさん…。」
高森君は…空返事の後に管理人さんへと言葉を繋げた。
「宗大さんのお母様…。
おじさん達に何か言ってた?」

