まさに…夢のような好待遇だけど…あまりにも完璧に出来過ぎた現実に冷や汗と鳥肌がとまらなかった。
「もう…このままご自宅で構いませんか?」
目の前の透明なガラスが自動で開き運転手の方が私に尋ねたので私はそれとなく聞いた。
「あの…。
コレって…やっぱり…本蔵さんの指示ですか?」
私の質問に運転手は笑顔で答える。
「ええ…。旦那様から…橿原様のご希望でと伺っております…。」
…やっぱり…。
お金持ちには…冗談が通じない…と身を持って経験させられ感じだ。
でも…こんなに派手に使っても大丈夫な資産家だったかしら…うちの社長って…。
「あのもう1つ質問いいですか?
本蔵さんって…大手の広告代理業社の社長さんですよね…。
こんなに贅沢させちゃったら…会社とか傾いたりしませんか?」
上手く聞き出すのに思考錯誤しながら私が訪ねた質問に運転手の方は…大声で笑った…。
「まさか…!?
取引先の広告代理業社が不渡りを出して…経営危機に陥っていたのを旦那様が買い上げ広告代理業社にも活動の範囲を進出されておりますが…なんせ本家家本は日本を代表する資産家…本蔵コンツェルンですからね…。
広告代理業社に限らず色々な会社の社長でもありますよ…。」

