明らかにふざけた要望をつらつらと重ねて口にした私を…お父様は…無言で聞いていたが私がネタ切れで言葉に詰まっている様子を見切り口を開いた。
「分かった‥。
全て用意させよう‥。」
お父様の力強い発言に私は…さほどアテにはしていなかったが…次の日からその兆候は訪れた。
…朝、突然看護士さんに叩き起こされ寝ぼけ眼の私は、ボッーとしながら車椅子で案内された病室は…1人で使用するには広すぎなプライベート専用個室タイプの病室に通された…。
なんだか…だだっ広い病室に移され落ち着かない私の所に本棚が届き…その中には学校の編入試験に合格するための参考書や教材が送られてきて次々に並べられていく…。
部屋には…身の回りをお世話してくれるメイドさんもいて…頼んでもいないのにお茶をいれてくれたりいたせりつくせりの好待遇だ。
しかも…午後のご飯が終わったと思った頃…。
コンコン…。
「はい…。どうぞ…!」
食後にゆっくり懐かしい雑誌を読んでいた私の前に「失礼します。」と声をかけて病室に入ってきたのは…。

