お父様は…目を細めて一呼吸間をあけ話し始めた…。
「あの子が弟と何を話していたかはわかりませんが、弟がいる事があの子にとっては支えになっていたのかもしれないと葬儀の時悟りました。
後悔しましたよ…。
もっと早く気付いて何か手を打っていれば…宗大も死なずにすんだかもしれない…。
…事の始まりは自分達が…進むべき道を誤り起こった事で子供達の未来を思って彼らの互いの存在は知らせずにいたのですが…逆に裏目にでてしまった…。
…こんな事ならせめて宗大と弟を最初から会わせてあげれば良かったと…今、考えれば思う時もあります…。
でも…最近では宗大が弟を本蔵の一族として迎える為に導いてくれたのかとも思うのです…。
どちらにしても…大人の勝手な考え方でしょうけど…大人のエゴに二人の人生を犠牲にする事もないと思っていたら二人の宗大を知る人物…橿原さんあなたと出会った…。
これも何かの縁だと信じあなたに是非引き受けてもらいたく思っています。」
「えっ…!わ…私に出来るでしょうか…?」
話だけ聞いてるとなんだか尻込みしそうな壮絶な話だけに…私は喉を鳴らした。

