「成美…!」
呼び止められた声に気づき私は振り向くと…車を横付けした宗大は…車のドアと鍵を閉めたまま私の近くに走りよった。
「ごめん…。」
いきなり謝られて私は戸惑う。
「えっ…。
いや…なんで宗大が謝るの?」
面食らった私は…慌てて手と首を横に振る。
「…今度いつ会えるかわからないのにあんな事されたら嫌だよね…。
自分の気持ちばかり押し付けてゴメンネ…。」
完全に誤解してる…。
「いやそうじゃなくて…易者のおじさんがね…。」
私が指差した方向には…易者のおじさんの姿なし…。
「…誰かいたの?」
我が目を疑い私は…当たりを見回す。
「駅で見かける易者のおじさんがいたの!
だから…宗大のせいじゃないから!」
摩訶不思議な現像に私は…何度もおじさんがいた方向と宗大を交互にみながら弁解した。
なんだかその様子にクッ…と笑いを噛み締めて宗大が笑った。
「マンション…。
もうそこだし…そこまで歩こうか…。」
自分の首に巻いていたマフラーを私にかけて彼は…車に戻り私のバックとコートを取りに戻り扉を閉めた後キーレスで鍵を閉め私の近くに歩みよりバックとコートを渡した。

