足音の正体である…宗大のお母様は私を見るなり罵声を飛ばした。
「真夜中の病院だぞ!
静かにしないか!?」
お父様の一喝に今にも飛びつきそうだったお母様の歩みは止めた。
「だって!?
あなたはイヤじゃないんですか!
この人、あろう事かどこの者の子供かもわからないというのに…警察に宗大さんの名前を出して迎えにこさせて…その子供を宗大さんの子供として本蔵家の一族として肩を並べさせようと考えてるとしか思えませんわ…。」
私を睨みつけながらお父様に抗議したお母様の言葉が直接…心に突き刺さった。
“ギュッ…。”
“私の腰に腕を回していた宗大は…私の体を抱きしめる力をこめた。
「自分の子供だという証拠があればいいんですか?
もしその証拠があれば…成美との結婚を許してくれるということですよね。」
宗大がお母様の言葉に反論する。
「まさか…。
私は…この人を本蔵家の一員としてどんな理由にしても反対です!
宗大さん…。目を覚まして冷静に考えなさい。
あなたは…騙されてますよ。」

