部屋に重苦しい空気が漂い沈黙が支配する。
私は…どちらに視点を定めていいか困惑しながら…宗大とお父様を交互に眺めた。
「…成美さんは、それでいいの?」
困惑していた私に視点をうつし…二人を交互に見ていた視線がお父様と重なり目をそらさず沈黙を破った。
「…彼が…そう決めたのなら、それに従いたいと思っています…。」
突然ふられた言葉に私は困惑はしたけれど…今の素直な気持ちで答えた。
「そうか…。
今夜だけでよいんだな?」
私の言葉に再度…宗大に確認で問いかけたお父様の目を見つめたまま「はい」という言葉と一緒に頷いた。
その宗大の態度に…私は心を打たれて胸の奥がキュンとなった。
「…二人とも近くへ…。」
お父様の言葉に…宗大が私に頷きベッドの近くへと寄り添ったのを確認すると…宗大の右手と私の左手を手繰り寄せ自分ね手の平に重ねた。
「一度…離れた手はなかなか掴むのは大変だ…。
今後の事は…どうなるかわからないが…もし、この手を次に2人とも離す時はいつまた掴めるかも分からないという事だけは覚えておいてほしい。」

