「君1人で辛い思いさせてごめんね…。
母の事は…気にしなくていいから自分にも責任とらせてほしい。」
彼の優しい言葉に何度も泣きながら謝り続けるしかなくて彼は私の身体を支えつつ立ち上がりその場にいた者達に再度謝罪して先に彼の車へと乗り込んでマンションを後にした。
彼は無言のまま…運転し車内には私のしゃくりあげる声だけが響いた。
「どうして…?」
私は泣きながら運転する彼に尋ねた。
「何が…?
何で来たかって事?」
彼は…運転しながら答えた。
「うん…。」
私は…涙をハンカチで押さえながら膝の上に手を置いた。
彼は、その様子を横目でみ届け…片手を伸ばして私の手の甲を包むように握る。
「いった筈だよ…。
子供の父親としては引き受けるって…。
来ないと思ってた?」
彼の言葉に私は…頷いた。
「確かに…警察から電話もらった時に…付き合いがあった関係者の人全員にって事情を伺っていると聞かれた時には腹がたったよ…。
でも話を聞いてみれば…君との男女間についての事を聞かれて正直なんでこんな事ほじくり返されるんだって思ったのもあったけど…。」

