キキッ―。
突然…私の前に急にタクシーが横付けして停車した。
「乗りますか?」
すぐ目の前に横付けして乗りますか?っていうのもおかしい気はするけど…圧倒された私は頷いた。
タクシーの後部座席が開かれて私は…再び易者のおじさんをみた…。
すると…易者のおじさんは…なぜか立ち上がりタクシーに乗る私の前にやってきて…着物の袂から何やら…宝石ケースを渡した。
「これに…入る指輪が後の開運アイテムになるはずじゃ…。
持っていきなさい…。
それから…もう一つ…友人が送ってくれた…卒業アルバムを開いてみるとよい兆候がありそうなので…今日早速デスクの上に置き去りの卒業アルバムの封をきり開いてみるとよいぞ…。」
空の宝石ケースを渡した易者のおじさんは…私の部屋を霊視したのかデスクの上に放置されたままだった卒業アルバムの助言を付け加えてまた穏やかな笑みを浮かべて…私の背中を押しタクシーに乗車させた。
パタン…。
タクシーの扉が閉まり運転手に行き先を伝えたあと…再びタクシーの窓から会釈した私に手をふりながら易者のおじさんに見送られその場を後にした。

