私は…こらえきれず泣きながら駅の階段を上がり改札をくぐって…宗大との思い出とともに駅を後にした。
最寄りの駅につくと…すぐに女子トイレに駆け込み私はトイレの中で声を殺し泣いた。
しばらくして…私はトイレからでて洗面台で手を洗った。
鏡に映るひどい顔をみる。
ジャケットから彼の香りが漂ってきてまた…涙をさそう…。
「あーあ…逃した魚は大きかったね…。」
私は…お腹をさすりながら1人呟き…トイレを後にすると…公衆電話をみかけ…ダイヤルを回す。
国際電話で千夏に報告しようと久々に公衆電話の受話器をあげてあるだけの小銭をいれてダイヤルを押した。
公衆電話だと彼女はなんであろうと用心深いので出ない事をしっていたから…あえて公衆電話にしたのだ…。
やがて…呼び出し音が続いた後留守電のガイダンスが流れた。
「…もしもし…。
千夏?
成美です…!
一応…本藏さんに会って子供の事も伝えたよ…。
本藏さんとは…今日で綺麗さっぱり別れた…。
とりあえず今駅だからこれから自宅に帰ります。」
少々早口で要件をいれた後…ピッート発信音がなったのを確認し公衆電話の受話器を静かにおいた。

