ふっと顔をあげた…私を見上げたその人物に驚いた。
帽子を目深に被り…顔が見えないようにしていたが…その人物は…私をみるなり管理人室から飛び出してきた。
「宗大…!
ここで何してるの!」
管理人室から出てくるなり…いきなり私の腕を掴み…強引に抱きしめた。
私は…ただびっくりして体を引き離そうともがく…。
「お願いだ…!
話を聞いて!」
「話す事なんてない!」
私は…必死でもがき宗大の腕をとき…エレベーターへ戻り乗り込んだが…彼もすぐに私を追いかけて…閉じるエレベーターに滑り込んだ。
エレベーターのボタンはさっき15階を押されたままだったのでそのまま上昇した。
バンッ…。
エレベーターの壁に手を乱暴につき…私の動きを封じた彼は…私の唇に自分の唇をおしあてた…。
心が砕かれそうな程…強引に口づけられ身動きもとれない…。
チン…。
15階についたことを知らせるベル音が響き…正面のエレベーターがあくと同時に…顔を離した宗大はエレベーターの閉ボタンを長い手で押し1階のボタンを押した。
再び…エレベーターの扉が閉まり1階へと下降した。

