円盤の前でトーノはくつろいでいた。クップは血相を変えて戻ってきたので、トーノは心配そうに顔をのぞきこんだ。  

「どうした?」

「どうにもこうにもいかなくて……」

「何かあったな」

「その通り。森山って少年が美加って少女に恋してんだけど、恋敵が出現してピンチなんだ!」  

「って言うことは、私にキューピットを手伝えと?」

「話しが早い。その通りです!」

「おせっかいだな。だけど、森山って子に恩義でもあるの?」

「別にないけど……理由がないとダメなのか?」