アンデロス星人

「うちは貧乏人だし、佐伯さんは金持ちだし……」

「そんな愛することに身分とか関係ないと思うな……クッ、自分で言っておきながらなかなかカッコイイな」

 森山はすぐに踵を返して走って行った。  

「あれ? おーい森山くん、逃げないでよ!」

 クップは美加の家の前に戻った。制服を着た美加がいたのだ。

 クップが森山のことを話そうとすると、タイミングよく片平充が現れた。

「おはよう!」

 と、片平が言うと、美加も声の方向に顔を向けた。

「おはよう」

 と、美加は笑顔で答えた。