アンデロス星人

「でも……」

「彼女のことなら知っているから、話をつけてあげるから」

「……」

 クップは森山の腕をつかんで、強引に門前まで引っ張ったのだ。

「何でも、はっきり言わないとあとで、後悔するだけだよ」

 と、クップは言って、チャイムのボタンを押した。

 しばらくして、応答があった。

「あー、さきほどの者ですが……」

「あっ、クップさんね」

「あのですね。あなたに会いたいと言う人がいまして、それで、ちょっと外に顔を出してもらえませんか?」