アンデロス星人

「この辺じゃ、見ない顔だもん」

「僕は、外人じゃなくて宇宙人だよ」

「日本語が通じないのかな。まあ、いいや」

 回収員の男はポストに鍵を挿し、扉を開けて中から袋を取り出した。

「何それ?」

 クップは興味津々に見ていた。

「手紙だよ」

「手紙って言うと、メールのことだね」

「メール? そうだよ」

「何だ、やっぱりそうか。原始的だな。こんなに無駄に労力を使うなんて、発展途上星だな」