アンデロス星人

「まあ、いいか」

 と、クップは言って、郵便ポストを見た。
 アンデロス星にはないので、二つある挿入口に手を突っこんだ。

「すいません……」

 と、郵便ポストの前に人が立っていた。

 クップは黙って、男の人と目を合わした。

「ちょっと、おじさん何してんの?」

 と、男は言った。

「これ何?」

「ポストに決まっているだろう!」

「ポスト?」

「あっ! おじさん外人だね。これから回収するからね」

「外人? 回収?」