「なぁ、深羽」
独特な甘い声。
私だけの特別な物。

「なにー??」

私は紘永の膝の上に座る。

やっぱり落ち着く――。

「イイコトシヨッカ」

耳もとで甘い声は囁かれる。

紘永の手が
私を探る。

優しい手が―

「ちょっ」
紘永の唇が重なる。
「―んっ」

答える隙も与えてくれない。
拒むつもりはないし、理由がない。
紘永が望むのなら私は拒まない。

あぁ。
日に日に紘永が変わっていく。

激しく。
私を抱く。

あぁ。
私はどうなってしまうのだろうか。

「 深羽 ! ―んっ 愛してる― 」


この言葉があるから。
大丈夫。
そう言い聞かせた――――。