紘永 ーひろとー
私の心を乱す人。
そして、かつて愛し合った人。
――――――――――――――――――
「――んっ」
あなたは私に
ハジメテを教えてくれた人。
お互いハジメテだった。
あなたは優しく愛してくれる―。
毎日が怖いくらいに幸せだった。
「深羽―…愛してる―」
この言葉は本物だった。
私はまだ偽物を知らなかった。
それは、あなたを本物だと信じてた。
いや…信じてる。
今も、今でも。
私たちは体を重ねることは
少なかった。
別に理由はない。
お互い身体目当てではない。
同じ空間に一緒にいるだけで
それだけで十分。
少なくともそう私は思ってたよ。
私の心を乱す人。
そして、かつて愛し合った人。
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「――んっ」
あなたは私に
ハジメテを教えてくれた人。
お互いハジメテだった。
あなたは優しく愛してくれる―。
毎日が怖いくらいに幸せだった。
「深羽―…愛してる―」
この言葉は本物だった。
私はまだ偽物を知らなかった。
それは、あなたを本物だと信じてた。
いや…信じてる。
今も、今でも。
私たちは体を重ねることは
少なかった。
別に理由はない。
お互い身体目当てではない。
同じ空間に一緒にいるだけで
それだけで十分。
少なくともそう私は思ってたよ。