雨のバス肩にもたれて寝るキミとその温もりが愛しさと知る


自転車を雨に降られてこぎながら思い出すのはキミの体温


泣きながら何度頬をつねったか覚めない夢はもう夢じゃない


編みかけのセーターが鳴るバチバチと僕の思いを弾くかのように


この涙キミのせいだと吐き捨てて僕じゃない誰かになりたくて


キミがただそっと呟く「あいたい」に心躍らせ息を切らせて