雨上がりの空。【SS】







だんだん弱くなっていく和哉の声。


こんな和哉、初めて見た。


「和哉…」



そっと、だけどしっかりと抱きしめた。



「ねぇ和哉。



私、待ってるよ」


「え…」


驚いた様子の和哉と目が合った。



私は視線を逸らさず、真っ直ぐに見つめた。