「かずっ…、苦しいよっ」



「俺の話し、聞いてくれる?」



耳元で響く掠れた声。


それはどこか寂しそうで、切なくて。


私は頷くことしかできなかったんだ。



頷いたら少し緩まる和哉の腕、そしてゆっくりと話し出した。




私はそんな彼の話しを静かに聞いていた。