「…和哉っ!!」 教室に行ってもいなくて、最終的にたどり着いたのが屋上だった。 少し歩くとちょうどいい感じのくぼみがある。 私と和哉の思い出の場所。 和哉はそこにいて、私の声が聞こえたのか顔を覗かせた。 「あさみ…」 少し掠れた甘い声で私の名前を呼ぶ。