アオゾラ日和

「とゆーことは、咲太ってかなりのおぼっちゃま?」

「んー、まー、そうゆうことになるかなー。」

なるほど。一人称が『私』なんていうのも、育った環境のせいか。

「神村グループ、海外進出したってニュースでやってませんでしたっけ?」

いかにもニュースとか見ていそうな惣介が聞く。

「そーそー。だから今父さんも母さんも外国行っちゃってて・・・、だからおじさんといとこと3人で住んでんだ!」

「ほおー。」

「すげえな、咲太んち。」

伊乃と玲男は興味津々だった。

「玲男んちは何人家族なんだ?」

「オレも3人だよー。」

「お父さんとお母さん?」

「いや、兄貴二人。」

あっさりと会話を流した玲男だったが、大昂は興味深々だった。

「えぇーー!すっげー。いつから!?」

「えっと、オレが中2の時で、高1の兄貴と、19歳の兄貴と大阪から・・・」

いきなりテンション高めで質問されたので、玲男は上手く答える事が出来なかったが、何とか意味は伝わったようだ。

「とゆーことは、17歳ぐらいのお兄さんと20歳ぐらいのお兄さんと一緒に住んでるんだね。しかも玲男って大阪に住んでたんだ!」

「うん。2年だけね。でも下の兄貴周りに影響されやすくていまだに関西弁ぬけないんだよー。」

玲男の話がちょうど終わったところで、誠さんがみんなの注文した飲み物を持ってきた。