「無理。」
「拒否権はありませんー。」
「玉..直斗、の馬鹿っ!!」
「馬鹿でいいよ。」
全くもって嫌味が通じません。
どうしよう。
「俺が10数えるまでね。」
「え、ちょっ「じゅーう、きゅーう、」
本気だ、この人。
何かないのだろうか。
この状況を打開する策は。
「はーち、なーな、ろーく、ごーお、」
だんだんゼロへと近づくカウントダウン。
初めて10秒というものの短さを恨んだ。
「よーん、さーん、にーい、いーち、」
もう..こうなったら自棄だ!!
「ぜー..」
止まったカウントダウン。
でも、私の心臓も止まりそう。
静かに重なった唇を離す。

