「「......」」

ごゆっくりと言われても..

この気まずさでは難しい気がする。

「あ、の..」

どうしよう。

言葉を発してみたはいいけど、どうすればいいかわからない。

「沙耶..ごめん。」

「え?」

何故謝られているのかわからない。

悪いのは、私なのに。

そう思いながらも、久しぶりに"沙耶"と呼んでくれたことに心臓は大きく高鳴った。

「違う..私が、ごめん。」

私が可愛くなかったばっかりに、玉木を傷つけてごめん。

素直になれなくて、本心じゃないことばっか言った。

でも、ダメだよね。

素直にならなきゃ。