場所は変わり、中庭。

「話ってなんですか。」

「んっとねー、好きなんだよね。山本さんのこと。」

「はぁ?」

わけがわからない。

何かと思えば告白?

しかも玉木関係ないし。

「玉木の話じゃなかったんですか。」

「そうだよ?」

ますますわけがわからない。

「山本さんは、俺と付き合うべきだよ。直斗とは別れな。」

なんでそんなこと言われなきゃいけないのだろうか。

付き合うべきだよ、なんて。

その自信はどこからくるのだろう。

大体、そんな簡単に別れられるのなら、とっくに別れている。