「ふっ..ぅ..」

あぁ、そっか。

いつの間にか、玉木はこんなにも私の心に存在してたんだ。

こんなにも、好きになってたんだ。

ねぇ玉木。

好きだよ。

だから、またいつもみたいに会いに来てよ。

いつもみたいに私の隣に座って、いつもみたいに名前呼んでよ。

"沙耶"って、呼んで。

そんな私の願いも虚しく。

それから2週間、私は玉木と話すことはなかった。