「中学の時は、あともう1人女子がいたんだけど、いっつも4人でいたよね」
「そうだなー。しかもその女、別に彼氏いたんだぜ?今思うと不思議な集まりだったよな」
懐かしそうに凜が言う。
「今の莉愛には考えられないわね」
「そのころも男子苦手だったの?」
雅たちも話しに乗る。
心なしか楽しそうに。
「そんなことなかったよな?」
「うーん、特別仲良かったのは凜と真哉だけだったけど、苦手ではなかったな……」
あたしが男子苦手なのは、理由がある。
「苦手というか、信じられなくなった……だろ?」
トーンを落とした声。
そう、この理由を1番知っているのは凜かもしれない。
まだ雅にも、美優にも話したことのない理由。
「そうかもね……」
