いつも一緒に

「じゃあ神崎君でいいかな? 私は近藤結衣」


やっと名前が聞けた。


俺にとってこの三日はとても大きな時間であって、その分だけ達成感がある。


彼女の名前は『近藤 結衣』。


「えっと、赤外線でいいですか?」


「オーケーですよー」


赤外線の出る場所をお互いに示し、互いの携帯が触れ合った。


本当にありがとうございます吉田さん・・・


あなたのおかげですよホント・・・


「今日の夜にでもメールしてくださいね♪」


「あぁ、了解です」


絶対に、死んでもメールを送ってやろうと心に誓った。


今夜が楽しみでたまらない・・・









キーンコーンカーンコーン。


生徒の祝福の鐘が学校中に響いた。


「ふぁぁぁぁ・・・」


疲れたのか、今の授業がつまらなさすぎたのかわからないが、欠伸が止まらない。


ついでに俺が見える限り、もう既に寝ていた生徒もいたようだ。