いつも一緒に

昨夜吉田さんとのメールのやりとりは長くまで続いた。


ほとんど相談という形で進行していたのだが・・・


「涼、わかってると思うが梨杏に手出したらお前であろうが殺すからな」


初めてマジな彰の顔を見た。


これが素ならかなり怖いじゃないかこの野郎・・・


「神崎君、あたしからのチャンスだからね。 結衣ー、こっち来て!」


俺も彰も頭にクエスチョンマークを出していた。


結衣さん? 一体誰だろう・・・


吉田さんが手招きしている先から三人で話していたグループから一人が抜け出してコチラにやってきた。


その人は他でもない


「涼、頑張れよ」


俺の右隣の席の人であった。


何も考えれなかった。


カツッカツッという彼女のローファーの地面に当たる音だけが鼓膜を貫いている。


どんどん近づいてくる。 彼女が。