「手紙に何て書いてあったかは俺は知らない。
親父がすぐに焼いちまったからな、けどお前の母親と俺の親父の手紙を読んで母さんが死んだことには変わりはない」
澪は私を掴まえていた腕を離すと今度は覆いかぶさるように私をソファーに倒した。
ギシッ…
音を立てて倒れる私に澪は冷たい視線を送る。
「なぁ…
お前はあの女の忘れ形見だろ。
目茶苦茶にしてもいいよな??」
その言葉に不安が恐怖に変わっていく。
逃げたいのに足をバタバタ動かしても、上に乗っている澪はびくともしない。
「…こんな事したって、何もいい事ないよ。
澪が傷つくだけだ」
精一杯の抵抗のつもりでキッと強く澪を睨む。
澪は不適に笑うと、私の頬を撫でるように触った。

