段々と気力を取り戻していく父さんと反比例して弱っていく私。
ある日、高熱を出して三日間寝込んだ私のベッドの横で父さんは泣いていた。
『どうしたの、父さん??母さんが悲しむよ、泣かないで』
ゴホゴホと咳をしながら言った私の頭を父さんは優しく撫でる。
『ごめん真琴、もういいんだよ。
父さんが甘えてたんだ…
母さんがいないのが信じられなくて、真琴の嘘にすがっていた』
はらはらと落ちる涙をふきもせず父さんは絞りだすよう話した。
『…そっか、気づいてたんだね。
嘘をついてごめんなさい』
父さんは首を左右に振ると寝ている私をギュッ抱きしめる。
『真琴がつらそうにしてたのに…
本当にごめんな。
けど、父さんには母さんと同じくらい真琴が大事なんだ…
だから早く元気になってくれ』
その言葉が嬉しくて、ずっと我慢して溜まっていた涙が溢れる。
『…父さん、愛してる』
『父さんも真琴を愛してるよ』
ずっと見たかった笑顔を父さんは涙を流しながら見せてくれた…

