「一樹、何で俺らがここにいんのわかったの?」
ケイが残念そうに声のトーンを下げながら聞くと、兵藤一樹は得意げに口角を上げながら言った。
「フッ。
ボクシング部の生活態度についての苦情が最近多くてな。
お前らが連れだって歩いていたと聞いてピンときた」
どうやら生徒会はそこそこの情報網があるようだ。
「何だよー。
もう少しで俺の番だったのによ」
ケイは心底悔しそうに呟く。
「馬鹿め!!
俺を謀ろうなど百年早いわ」
一樹さん台詞が完全に悪役ですよ。
盛大に溜息をつくケイ達を見て、兵藤一樹は呆れたような口調で話し続ける。
「まったく…
お前らを更正させようと第四寮に入ったというのに、まったく何も変わらんな」
この言葉に私はすごく納得がいった。
優秀だけど問題がある生徒という意味では兵藤一樹は当てはまる気がしなかったから。
この中で一人だけ毛色が違う。
変な奴という意味では高確率で当てはまるが……

