赤髪が倒れこんだ状態を見て、ボクシング部員達はすでに戦意を喪失し顔が青ざめている。
「次は俺っ!
ストレス解消するぜー」
新しいおもちゃで遊ぶ時の子供のような顔をしながらケイは言った。
ケイ?
なんか主旨変わってませんか?
暴れに来たんじゃなくて風紀を正しにきたんでしょうが!
「部員さんー。
このゴミ早く片付けて」
悠斗は部員達を急かすようにして赤髪を指さす。
ゴミって…随分な言いようだな。
「あの、もう俺達の負けでいいんで……
お引き取り願えませんか??」
チワワみたいな顔をした部員がか細い声で悠斗に訴えた。
「えー、つまんなーい」
可愛い顔で本当に悪魔みたいな奴。
「悠斗、もういいんじゃないですか?
可哀相ですよ……」
堪らなくなって口を出した私を見てにっこり微笑むと。
「や・だ」
悪魔は言いきった。

