リングに倒れた赤い髪に冷たい視線を送る澪。
「なんだよ……つまんね」
澪はグローブを投げ捨て、リングから下りる。
「さすが澪、かっくいーじゃん!!」
優斗は笑いながら手をパチパチと叩いた。
ほんの三十秒前まで元気に動いていた赤髪は今はピクリともしない。
全ては一瞬のように感じる程の間のこと。
リングから下りて優斗を殴ろうとした赤髪の肩をポンポンと澪は叩いた。
振り返り、睨みながら何か言おうとした赤髪の顎を澪の振りかぶった右ストレートが打ちぬく。
豪快な音をたて澪のパンチが顎をとらえた同時に、白目をむいて倒れる赤髪。
…そして今完全に生きる屍状態。

