お姫様は王子様を演じてる




二人が向き合い、まさに一触即発という状態の時。



間の抜けたとぼけた声が聞こえてきた。



「おーい、ヘッドギアつけないのー?」



悠斗は赤髪の男にあっけらかんと言う。



その人強そうだし大丈夫なんじゃ…
逆に澪がつけないとまずいんじゃないかな?



「素人がつけてないのに、俺がつけるわけねーだろ」


赤髪はリング上からキッときつく悠斗を睨んだ。



そんな赤髪に悠斗は満面の笑みを返すと。



「つけときゃ良かったって思うとおもうけどなー!
君じゃ、澪はちょっと荷が重いからね」



「……てめえ」



赤髪は相当頭にきたらしく、リングを下りて悠斗に掴みかかろうする。



そこからはもう流れるようにあっという間だった……