スッと冷え切った空気の中他の部員達を見兼ねたように澪に向かって突き進む人物がいた。
「まったく…何やってんだよ。
部外者になめられやがって」
そう言いながら奥から現れたのは派手な赤い色の短髪の男の子。
回りにいる部員達の頭を軽く叩き、チッと舌打ちをしている。
切れ長の一重の目にすっと高い鼻、比較的カッコイイと思うけど…
すっごーく意地悪そう。
彼が出て来た途端、部室の中の空気が一段とピリッと締まったから。
雰囲気にともなって実力も認められているのだろう。
澪はそんな彼を見て嬉しそうに目を細める。
「……楽しくやろうぜ」
リングに上がった赤髪は澪の言葉に応えるように二ヤっと笑った。

