お姫様は王子様を演じてる




おじさんに特進クラスの場所を聞いて、じゃあまたと言って理事長室を出ると。



見計らったように校長がまた近寄って来たが、笑顔を浮かべ軽く会釈して職員室を脱出した。



「ふーっ。
おじさんはいいけど、あんまり他の人に父さんの話しを聞かれたくないからなぁ。」




独り言のつもりだったのに。



「おいっ。
上野、おじさんとはまさか先生を指して言っているのか??
なんて失礼な奴だ!!
老人をいたわれ!!」



どっちが失礼なんだか…
“おじさん”と言う言葉だけを拾ってくれただけで良かった。



目の前に今朝のエプロン眼鏡。



偉そうに踏ん反り返りながら私を指差している。



兵藤一樹が私は今朝からどうにも苦手になった。