固まる私をよそに、澪はすぐに前を向いてまた歩きだす。
私はこれ以上何も聞けず、黙って後をついて歩いた。
何となく澪にはケイのように力で捩じ伏せることができない気がする…
強いものが発するオーラというかそういうものを澪からは感じるから。
小さい頃の格闘技の師範が言っていた。
『本当に強い者は強い者がわかる。
だから無意味な闘いは避けられるんだ。
ただ強い者と闘いたいという欲求に負けたら話しは別だが。』
何を言ってんだろうこのおじさん…?
何て思っていたのが申し訳ない。
フフッ…どうやら私は結構な高みまで登りつめているようだ。
ただ、闘いたいとかそんな欲求はまったくでてこなかったけど。

