お姫様は王子様を演じてる




澪が歩くと生徒たちが綺麗に避けて道を作ってくれる。



これって…
どういうこと?



さっき生徒たちが言ってたことも含めて…もしかして澪ってかなりやばい奴?



「澪っ、あの…」



「……何だよ」



澪は前を向いたまま答える。



「澪って不良なんですか?僕は消えるって本当?」



ピタッと澪は止まると私の方を向いてニヤリと笑う。


かなり意地悪な笑いかたをしているのに整った顔からは、厭らしさを感じさせず…つくづく美形は何をしてもサマになるんだなぁと感じさせた。



「……霧ヶ峰で俺を呼び捨てにするのは第四寮の奴だけだ」



「じゃあ、僕は大丈夫ですね!」



だって私も昨日から四寮の仲間入りだもの!



ホッと胸を撫で下ろす私を見て澪はフッと鼻で笑った。



「…さぁ、どうだろうな?明日にはお前は消えてるかもよ」



澪の言葉にゾクッと背中を寒気が走った…