口いっぱいに広がるトマトの味に、涙目になりながらコップにあった水をゴクゴクと飲み干す。
「……食べました」
「よし!!
じゃあ、着替えて学校へ行くがいい!!」
兵藤一樹は眼鏡の位置を中指で軽く直すと。
偉そうに言った。
いつの間にか悠斗、ケイはいなくて…恨めしい。
「あれっ、そういえば澪はどこですか?」
「澪ならとっくに学校に行ったぞ!!」
兵藤一樹は食べ終わったお皿をカチャカチャと片付けながら質問に答える。
「ああ…そういえば、僕は上野真琴です。
これからよろしくお願いします」
遅くなったけど、自己紹介をしてなかったことを思いだして慌てて挨拶をする。

