「コイツの定番なんだよ。新しく入った奴に対する嫌がらせすんの…」
「ケイの時が一番困ったけどね。
キスしようとするどころか下まで脱がそうとする始末だったもん」
困った話しをしてる割には楽しそうな可愛い子ちゃん。
言葉の語尾には音符マークがついてるみたいにルンルンしてる。
「あの、嫌がらせなんて何でするんですか?」
「んー、だって面白いじゃん。
アンタの場合は気に食わないのもあるけど」
一体全体寝てただけの私の何が気に食わないのか…
「…僕は可愛い男って嫌いなんだよねー」
「あの…それって僕を褒めてます?」
「褒めてねーから」
いきなりドスの聞いた声で話すからなんか腹話術みたいだ…

